「本当に美味しいコーヒーに出会いたい…」そんな思いを抱きながら、毎日なんとなく飲んでいるコーヒーに物足りなさを感じていませんか?そんなあなたに飲んでいただきたいのが、コーヒー通の間で密かな人気を集めている「グアテマラアンティグアコーヒー」です。
火山性の土壌で育まれた豊かな味わいと、ジャスミンのような華やかな香り、そしてシルクのようになめらかな口当たりは、一度飲むと虜になってしまうほど・・・。
でも、「高級そうだけど本当に違いがあるの?」「どんな豆を選べばいいの?」という不安もあるかもしれません。この記事では、グアテマラアンティグアコーヒーの魅力から選び方、おいしい淹れ方まで、あなたが本当に美味しいコーヒーに出会えるように、わかりやすく解説していきます。
好きなコーヒー銘柄 コスタリカジャガーハニー、モカなど
コーヒーは1日3~5杯は飲んでいます。好きな時に飲みたいのでハンドドリップ派。ブラックかカフェオレ(砂糖なし)が好きです。酸味よりコク重視。
グアテマラコーヒーの基本情報
グアテマラコーヒーは、中米を代表する高品質なコーヒーとして世界中で高い評価を受けています。火山性土壌で育まれた豊かな味わいと、標高によって異なる個性的な風味特性が特徴です。
特に「アンティグア」「ウエウエテナンゴ」「アティトラン」など、8つの地域で生産される豆は、それぞれの土地ならではの魅力を持っています。以下では、グアテマラコーヒーの歴史や生産地、その魅力について詳しく解説します。
グアテマラコーヒーの歴史
グアテマラでのコーヒー栽培の歴史は1750年代に始まります。以下で、グアテマラにおけるコーヒーの歴史をまとめてみます。
年代 | 出来事 |
---|---|
1750年代 | イエズス会の修道士たちが観賞用として持ち込んだといわれている |
1850年ごろ | 当時の政府がコーヒー生産を奨励したことによりコーヒー栽培が盛んになる |
1860年以降 | 品質向上に向けた取り組みが強化され、生産量が急増 グアテマラ産天然染料の輸出の落ち込みに代わって、経済を支えた |
1952年 | 「農地改革法」制定により内戦(1960年~1996年)が勃発・内戦終了後」、政府が再度コーヒー生産回復を目指し施策を展開 |
1969年 | グアテマラ全国コーヒー協会(ANACAFE=アナカフェ)設立 |
グアテマラ全国コーヒー協会(以下、アナカフェ)の設立により、現在の高品質なコーヒー生産体制が確立されました。アナカフェはコーヒー生産者への支援・統括する協会で、近年では気候変動対策に積極的に取り組んでいます。
気候変動への適応と緩和への取り組みのひとつとして2016年に導入し、2020年にリニューアルしたのが、スマートフォンアプリ「コーヒークラウド」だ。これは、生産者がアプリに登録することで、コーヒーの木にサビ病などの病気や害虫が発生した際に、速やかに対応できるよう解決策などの情報を公開しているほか、生産者が情報を発信することでアナカフェと他の生産者が病原菌の流行とその規模を察知できるようにしている。(引用:全日本コーヒー協会)
アナカフェは、伝統的な生産方法に加えて、若い世代の生産者が積極的に活用するスマートフォンアプリの利用など、より効率的でリアルタイムの情報共有も目指しています。
グアテマラ全国コーヒー協会(ANACAFE)は、1960年に設立されたグアテマラのコーヒー産業を統括する機関です。この協会は、約12万5千人のコーヒー生産者を代表し、彼らの利益を保護し、品質管理や生産者の支援を行っています。
ANACAFEは、コーヒー豆や農園の管理に関する教育を提供し、生産者が高品質なコーヒーを生産できるよう支援しています。
グアテマラコーヒーの国際的な認知度を高めるために、ANACAFEはマーケティング活動を行い、「グアテマラン・コーヒー」というブランド名で販売される最高品質のコーヒー豆を推進しています。
グアテマラのおもな生産地
グアテマラのコーヒー生産地は大きく8つの地域に分類されます。生産地域によって、豆の味わいや風味が異なっているのもグアテマラコーヒーの奥深さです。
地域 | 地域の特性 | 豆の特徴 |
---|---|---|
アンティグア(Antigua) | 火山性土壌と日照時間の長さ | フルーティな酸味とコク |
ウエウエテナンゴ(Huehuetenango) | 標高が高い乾燥地域 | 強いフルーティーの酸味 |
フライハーネス(Fraijanes) | 高地で寒暖差が大きい軽石の混じった土 | 複雑な味わい |
アティトラン(Atitlan) | 有機物質で豊かな土壌火山に囲まれた地形 | 甘みと酸味のバランス |
コバン(Coban) | 雨量が多く、涼しい地域 | 風味がある |
サンマルコス(San Marcos) | 雨量が多く温かい | 風味が豊かで甘い |
ニューオリエンテ(New Oriente) | 雨量が多く、土壌が肥えている地域 | 独特な味わいを持つ |
アカテナンゴ(Acatenango) | 火山灰によるミネラル分が多い土壌 | シェードツリーを用いて栽培 |
グアテマラコーヒーの魅力
グアテマラコーヒーの最大の魅力は、その多様性と品質の高さにあります。標高1,000mから1,800mで栽培される豆は、爽やかな酸味とコクのバランスが絶妙で、標高が高い地域で栽培されたものは味わい深さを持っています。
また火山性土壌がもたらす豊富なミネラル分が、複雑な風味を生み出し、チョコレートやスパイシーなニュアンス、フルーティな香りなど、多彩な味わいを楽しめます。また、生産地における厳格な品質管理システムにより、一定以上の品質が保証されているのも特徴的です。
グアテマラアンティグアコーヒーの基本情報
アンティグア地域は、グアテマラを代表する高級コーヒーの産地として世界的に名高い生産地です。グアテマラのサカテペケス県にあり、火山に囲まれた盆地という独特の地形と、寒暖差が大きいという気候条件が、コーヒー栽培に理想的な品質を生み出しています。
以下で、一大コーヒー産地であるアンティグア地域の、特徴的な環境要因と品質管理について詳しく解説していきます。
アンティグア地域の特徴と気候
アンティグア地域は、アグア火山、フエゴ火山、アカテナンゴ火山に囲まれた標高1,500〜1,850mの盆地に位置しています。昼夜の寒暖差が大きく、年間を通じて12〜25℃の安定した気温で比較的一定です。また乾季と雨季があり、この気候条件がコーヒーチェリーの緩やかな成熟を促し、豊かな風味の形成に貢献しています。
またアンティグア地域は植民地時代に建築された美しい建物群と文化遺産で知られ、乾季に当たる11月から4月までは晴天が多い時期なので観光にも適しています。
火山性土壌による独特の栽培環境
アンティグア地域の土壌は、周囲の複数の火山がもたらす火山灰が堆積して形成されています。
この土壌はミネラル分が豊富で、コーヒーの栽培に理想的な条件を提供しています。特に酸味と香りが豊かになる土壌条件なので、コーヒーの複雑な味わいを与えています。
標高1,500m以上で栽培される高品質豆
アンティグア地域のコーヒーは、標高1,200m以上で栽培されています。
高地特有の寒暖差と適度な日照量により、豆の成熟が緩やかに進み、糖度と酸味のバランスが絶妙な豆が生産されます。また、この環境下で栽培されることで、豆の密度が高くなり、より濃厚な風味が実現されています。
世界的に評価される品質管理基準
アンティグア地域のコーヒーは、アナカフェによる厳格な品質管理システムの下で生産されています。収穫から精製、選別に至るまで、すべての工程で高い基準が設けられています。
中でもアンティグア産と認定されるためには、APCA(アンティグアコーヒー生産者協会)からも認定を受ける必要があり、これらの認定を受けることでアンティグア産の信頼性を高めているのです。
認定を受ける豆は、標高においては最高基準であるSHB(ストリクトリーハードビーン:標高1,350m以上での栽培による豆)が多く、他にも栽培方法、カッピングスコアなど、複数の厳しい基準をクリアする必要があります。この徹底した品質管理が、世界的な評価につながっています。
グアテマラのコーヒー豆は、主に標高によって格付けされており、標高が高いほど品質が良いとされています。以下は、グアテマラのコーヒー豆の等級とその標高基準です。
- SHB(ストリクトリー・ハード・ビーン): 標高1,350m以上
- HB(ハード・ビーン): 標高1,200m〜1,349m
- SH(セミ・ハード・ビーン): 標高1,050m〜1,199m
- EPW(エクストラ・プライム・ウォッシュド): 標高900m〜1,049m
- PW(プライム・ウォッシュド): 標高750m〜899m
- EGW(エクストラ・グッド・ウォッシュド): 標高600m〜749m
- GW(グッド・ウォッシュド): 標高600m未満
このように、グアテマラでは7段階の等級が設定されており、特にSHBは最高等級として知られています。標高が高い地域で栽培されたコーヒー豆は、昼夜の寒暖差が大きく、実がしまりやすいため、酸味やコクが豊かであると評価されています。
また、国外で流通するレギュラーコーヒーは主にPW以上の等級が求められます。これにより、消費者は一定の品質を期待できるようになっています。
グアテマラアンティグアの味わいと特徴
グアテマラアンティグアコーヒーは、その独特の栽培環境から生まれる複雑な味わいが特徴です。洗練された酸味、華やかな香り、なめらかな口当たりが見事に調和し、世界中のコーヒー愛好家を魅了しています。グアテマラアンティグアコーヒーが持つ品質特性について、詳しく見ていきましょう。
バランスの取れた上品な酸味
アンティグアコーヒーは、柑橘系の爽やかさとリンゴのような甘い酸味が特徴です。決して主張が強すぎることなく、心地よい余韻が感じられる上品な酸味は、他の産地では見られない独特のものです。この洗練された酸味は、火山性土壌のミネラル分と高地栽培による緩やかな熟成過程によってもたらされます。
アンティグア産のコーヒー豆の製造過程では、ウォッシュド(豆の洗浄)という工程が入っており、この作業によってよりクリーンですっきりした飲み心地が出てきます。
ウォッシュド(洗浄式)コーヒーは、コーヒー豆の精製方法の一つで、主に水を使用して果肉を取り除くプロセスです。この方法は、コーヒーの味わいに大きな影響を与え、すっきりとしたクリアな風味を生み出します。
ウォッシュドプロセスの工程
- 収穫と選別: 収穫したコーヒーチェリーは、まず水槽に入れられ、重さで選別されます。未熟な豆や異物が取り除かれます。
- 果肉除去: パルパーと呼ばれる機械を使って、果肉部分を取り除きます。この段階で豆にはミューシレージ(粘液)が残ります。
- 発酵: 粘液を分解するために、水槽に送られ、12〜72時間発酵させます。この過程でミューシレージが自然に分解されます。
- 洗浄: 発酵後、豆は水で洗浄され、粘液が完全に取り除かれます。これにより、コーヒーの澄んだ香味が生まれます。
- 乾燥: 豆はパティオや乾燥機で乾燥され、約1週間かけて水分を取り除きます。乾燥後、パーチメント(内果皮)を取り除いて生豆が完成します.
ウォッシュドコーヒーの特徴
- 味わい: ウォッシュドコーヒーは、明るく爽やかな酸味が特徴で、クリーンな風味が楽しめます。一般的にはクセが少なく、多くの人に好まれるスタイルです
- 生産地: この方法は水資源が豊富な地域でよく行われており、特に中南米やアフリカの一部で広く採用されています
ナチュラルとの違い
ナチュラルプロセスでは、果肉を取り除かずにそのまま乾燥させるため、フルーティーでワインのような風味が強調されます。一方でウォッシュドは、果肉を早期に取り除くことで余計な風味がつかず、すっきりとした仕上がりになります
ジャスミンのような華やかな香り
アンティグアコーヒーの香りは、ジャスミンやオレンジの花を思わせる華やかな香りが特徴です。カップに注いだ瞬間から立ち上る豊かなアロマは、飲む前から味わいへの期待感を高めてくれます。
また、飲み進めるにつれて感じられるスパイシーなニュアンスや、ダークチョコレートを思わせる深い香りも魅力の一つです。
なめらかな口当たりとコク深い後味
シルクのようになめらかな口当たりは、アンティグアコーヒーの代名詞とも言えます。
このスムースな舌触りは、豆の密度の高さと適度な油分によってもたらされます。また、飲み終わった後に感じられるコク深い後味は、チョコレートやナッツのような甘い余韻が長くとどまり、満足感の高い味わいを提供します。
スペシャルティコーヒーとしての評価
アンティグアコーヒーは、コーヒー愛好家やバリスタからスペシャルティコーヒーとしても高い評価を受けています。カッピングスコア(コーヒーの品質を評価する指標)では80点以上を多くマークしています。一般的にカッピングスコアは87点以上で高得点とされるので、平均的に80点以上をマークできることは、安定した品質を持っているといえます!
多くの品評会で上位入賞を果たしており、タリーズグアテマラカッピングコンテストにおいて金賞を受賞したアンティグアコーヒー豆もあります!
「まだ見ぬ小規模農協で生産されたコーヒーを発掘することを目的に、2008年より開催されている取り組み」(引用:タリーズ公式)
上記のコンテストで、担当者が実際にグアテマラの現地でカッピング審査を行うものです。この取り組みで優秀な成績を収めた豆はタリーズで販売されるため、コーヒー農家の生産の後押しにもなり、注目される取り組みですね。
近年では複雑な味わいと品質の安定性は、世界中のコーヒー専門家から高い評価を得ており、スペシャルティコーヒー市場での重要な位置を占めています。
グアテマラコーヒーおすすめ豆3選
グアテマラには数多くの農園が存在しますが、特に高品質な豆を生産する代表的な農園を3つご紹介します。これらの農園は、長年の経験と伝統的な栽培方法を守りながら、最新の品質管理技術を取り入れ、卓越した品質のコーヒーを生産しています。
ウナブ農園 | 標高1,500m~1,900mの高地で、小規模生産しています。フリーウォッシュド(洗浄処理)方式で豆を精製しています。豆の風味はさわやかで、柑橘系、チョコレート、ナッツなどの多彩な風味で注目を集めています。 |
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レタナ農園 | イエローブルボン種を栽培しており、元はカトリックの修道士が運営していた歴史ある農園です。豆の風味としてはフルーティーな風味、シュガーの甘みを備えています。 |
フロレンシア農園 | 標高1,570mの高地でブルボン種を栽培しています。持続可能な農業を実施(収穫人賃金の底上げ、待遇向上等)する農園です。豆の風味にはフルーティな酸味とスパイシーな風味、ダークチョコレート風のビターな味わいが感じられます。 |
イエローブルボン種は、コーヒーのブルボン種の一種であり、特に完熟すると黄色くなる特徴があります。この品種は、通常のブルボンが赤く熟すのに対し、イエローブルボンは完熟時に黄色になるため、希少性が高いとされています。
- 風味: イエローブルボンは、甘みが強く、フルーティなコクが特徴です。一般的に、通常のブルボンよりも甘味が際立つとされており、口に入れた瞬間にスッキリ感と甘味を感じることができます。
- 栽培方法: ブラジルではパルプドナチュラル製法で精製されることが多く、この方法では果肉を除去した後に甘い粘液質が付着したパーチメントを乾燥させます。このプロセスによって、風味が豊かになります。
イエローブルボンは、レユニオン島(旧ブルボン島)で発見されたブルボン種から派生したものであり、その名はポルトガル語で「黄色」を意味する「アマレロ」に由来しています。ブルボン種自体は1715年にレユニオン島に持ち込まれ、その後ブラジルなどで広まりました。
現在、イエローブルボンは主にブラジルで栽培されており、その生産性や品質から特に注目されています。生産国としては南米のブラジルや中米のグアテマラなどが有名です。
グアテマラアンティグアコーヒーおすすめ豆3選
アンティグアコーヒーを日本で購入する際のおすすめ商品をご紹介します。それぞれのロースターが持つ特徴的な焙煎方法により、アンティグアコーヒーの魅力が最大限に引き出された商品を厳選しました。価格帯も考慮し、幅広いニーズに対応できる豆をご紹介します。
珈琲問屋のグアテマラアンティグアコーヒー
創業50年以上の実績を持つ珈琲問屋が手がける逸品です。中深煎りで仕上げられ、アンティグア特有のなめらかな口当たりと上品な酸味を絶妙なバランスで表現しています。
100g単位で購入可能で、焙煎度合いや挽き方も選べるため、自分の好みに合わせてカスタマイズできます。100gが420円(税込)、200g840円(税込)でコストパフォーマンスも優れています。朝一番のコーヒーとして人気があり、すっきりとした酸味が特徴です(公式HP:珈琲問屋)。
アンダッシュコーヒーのグアテマラ・アンティグア・サンファン
自家焙煎によるコーヒー豆専門店として知られるアンダッシュコーヒーの代表作です。やや深煎りで仕上げ、焙煎後7日以内の豆を使っています。
Yahoo!公式オンラインストアで100gが600円(税込)で販売されています。甘い香りと、なめらかでクリーミーな口当たり、チョコレートの感じる質感が際立たつ一品です。注文後に焙煎される受注焙煎システムを採用しており、最も新鮮な状態で味わえます(公式HP:アンダッシュコーヒー)。
STARBUCKS COFFEEのグアテマラアンティグアコーヒー
世界的に有名なスターバックスが展開する定番商品です。中煎りで仕上げられ、独特のスパイシーさやココアのような甘みが特徴です。250gが1,540円で購入できます。
アンティグアの特徴を残しながらも、飲みやすさを重視した焙煎プロファイルが特徴で、コーヒー初心者でも楽しめる味わいに仕上がっています。店舗での購入の他、オンラインでも入手可能です(公式HP:STARBUCKS COFFEE)。
よくある質問と回答
グアテマラアンティグアコーヒーに関して、多くの方から寄せられる疑問や質問について、コーヒー専門家の視点から詳しく解説していきます。初心者の方から愛好家まで、より深くコーヒーを楽しむための実践的なアドバイスをご紹介します。
グアテマラコーヒーが苦手な方への対処法
グアテマラコーヒーの酸味が気になる方には、以下のような対処法がおすすめです。
深煎り(フルシティロースト)の豆を選ぶ | 焙煎度を上げると酸味が抑えられ、代わりにコクと苦みが強調される |
ミルクやクリームを加える | ラテやカプチーノとして楽しめる(苦みや酸味が穏やかになる) |
ブレンドにする | 他の豆とブレンドして使用する |
アイスコーヒーで楽しむ | 冷たくすると酸味がやわらぎ飲みやすくなる |
必ずブラックで飲まなければならない、ということはありません。自分が美味しく楽しめる方法で、あなただけのグアテマラコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
保存方法と賞味期限について
焙煎済みの豆は、密閉容器に入れて冷暗所で保存することが基本です。特に、脱気バルブ付きの専用保存容器を使用すると、鮮度を長く保つことができます。
豆の状態であれば焙煎後1ヶ月、粉の状態では2週間を目安に消費することをおすすめします。冷凍保存も可能ですが、解凍時の結露に注意が必要です。
他の中米コーヒーとの違い
グアテマラアンティグアは、同じ中米産のコスタリカやパナマと比べて、より複雑な風味を持っています。
コスタリカの明るい酸味や、パナマの柑橘系の酸味と比較すると、アンティグアはよりフルーティーな酸味とジャスミンを思わせる花のような香り、なめらかな口当たりが特徴です。
生産方法の違いもあり、グアテマラでは95%以上のコーヒーが水洗式処理(ウォッシュド)を施されます。果実部分を洗い流すこの方式を用いることで、他の中米コーヒーにはないクリアな酸味を引き出しているのです。
おすすめのブレンド方法
アンティグアコーヒーは単独でも十分な魅力がありますが、ブレンドのベース豆としても優れています。いくつかおすすめのブレンドをご紹介します。
マンデリンとのブレンド | ・インドネシア産のマンデリンは、強い香りと苦みが特徴 ・マンデリンを少なめにブレンドすると、グアテマラの甘さが強調される |
エチオピアとのブレンド | ・エチオピアはフルーティーで酸味が強い ・グアテマラ産のコーヒーとブレンドすると、フルーティーな風味が強くなりさわやかさを感じられる |
コロンビアとのブレンド | ・コロンビア産のコーヒーはマイルドな風味が特徴・グアテマラとのブレンドで、マイルドな甘さを引き出せる |
ブレンド時に大切なのは、ベースとなる豆は30%以上使い、残りの部分で風味の調節をする点です。自分にとっての黄金比率を発見し、お気に入りブレンドを作ってみてください。
まとめ:グアテマラアンティグアコーヒーの魅力
グアテマラアンティグアコーヒーは、火山性土壌と理想的な気候条件がもたらす独特の味わいです。標高1,500m以上の高地で栽培され熟成された豆は、バランスの取れた酸味とコク、華やかな香りを兼ね備えています。品質の面でも、アナカフェによる厳格な基準と認証制度により保証されています。
グアテマラアンティグアコーヒーとして飲むほかにも、ブレンドのベース豆としても優れた特性を持ち、様々なアレンジが可能です。
グアテマラアンティグアコーヒーそのものを味わうのも、ブレンドでオリジナルコーヒーを作るのもよし、ひとつのコーヒーでいろいろな楽しみ方が広がる可能性のある素敵なコーヒーを、あなたもぜひ味わってみてください!
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