コーヒー資格のおすすめ16選:難易度別や仕事で使えるかどうかを徹底解説!

コーヒー関係の仕事に携わっている人や愛好家の中には、コーヒー資格の取得を検討している方はいませんか?

「コーヒー資格って何?」
「自分に適したコーヒー資格が分からない?」
「受検申し込みは、どこで行えばいいの?」

一言で「コーヒー資格」といっても、講座受講で取得できる難易度の低い資格もあれば、幅広い知識と卓越した技術力が求められる高難易度の資格もあります。

きつねコーヒーメディア編集部

また、コーヒー資格は、国家資格がなく、協会や団体、企業が認定する民間資格しかありません。

この記事では、コーヒー資格の種類や資格取得のメリット、資格の選び方を解説します。

また、仕事や趣味など、あらゆるシーンに適したおすすめのコーヒー資格もご紹介するので、夢や目的を達成するための参考にしてください。

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目次

コーヒー資格の種類

コーヒー資格に国家資格は存在しません。取得できるのはコーヒー業界関連の協会や団体、企業が認定している民間資格だけです。

コーヒー資格の種類として、主な資格は以下の通りです。

資格認定(協会・団体・企業)資格の種類
スペシャルティコーヒー協会(SCA)Qグレーダーコーヒースキルズプログラム
全日本コーヒー商工組合連合会(JCQA)コーヒーインストラクター
コーヒー鑑定士
一般社団法人 日本能力教育促進協会(JAFA)コーヒースペシャリスト
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)コーヒーマイスター
日本安全食料料理協会(JSFCA)コーヒーソムリエ
カフェオーナー経営士
日本能力開発推進協会(JADP)カーサバリスタ
日本技能開発協会(JASDA)コーヒープロフェッショナル
公益社団法人 日本通信教育振興協会コーヒーコーディネイター
日本バリスタ協会JBAバリスタライセンス
UCCコーヒーアカデミーUCCドリップマスター
UCCコーヒープロフェッショナル

上記の資格取得ができれば、コーヒーの基礎知識や技術など、高い専門性を持ち合わせていることを証明できます。

そのため、以下のような場面で資格を活かせます。

  • 仕事に活かせる
  • 就職先の信頼性とイメージアップに貢献できる
  • 就職時のアピールポイントになる
  • お客様の質問に対し、適切にアドバイスできる

どの資格も業界で通用するので、コーヒー関連の仕事に従事している方や就職したい方、より詳しい知識や技術を得たいコーヒー愛好家の方にもおすすめです。

コーヒー資格を取得するメリット

コーヒー資格を取得すると、以下のようなメリットがあります。

  • コーヒーに関する正しい知識と技術が身に付く
  • コーヒー関連の仕事に活かせる
  • 就職時にアピールできる
  • コーヒーの造詣が深くなる
  • 趣味としても楽しみが深まる
  • 資格によっては、世界で活躍できる

資格取得の勉強をすれば、正しい知識と技術が身に付くので、お客様に自信を持ってコーヒーを提供できます。

また、有資格者が、店舗や会社に在籍しているだけで、お客様も安心して来店できるメリットがあります。

きつねコーヒーメディア編集部

資格を取得すれば、仕事に役立つので、スキルや報酬がアップする可能性があります。さらにコーヒー関連の会社に就職するときには、他者と差別化を図れます。

その他にも、コーヒーに関するWebメディアや書籍などの監修に携わることも可能です。

例えば、商品紹介やおいしい淹れ方、正しい保存方法など、有資格者の視点でしか書けない記事執筆が行えます。

コーヒー資格を取得すれば、個人で楽しむだけでなく、活躍の場が広がるので、多くの方と正しい楽しみ方を共有できます。

コーヒー資格の選び方

自分が取得したいコーヒー資格を選ぶ際には、目指すものを明確にする必要があります。しかし、中には、目標が漠然としている方もいると思います。

どの資格が自分に最善なのか分からない方のために、コーヒー資格の選び方について解説します。

目的・難易度

資格を選ぶときには、目的と資格取得の難易度で判断することをおすすめします。

理由は以下の3つです。

  • 目的と違う資格は、取得しても役に立たないことがある
  • 高難易度の資格は、合格率が低く、1回で合格できないかもしれない
  • 難易度が高いと、モチベーションを取得まで維持できない可能性がある

コーヒー資格と言っても、さまざまな種類があるので、まずは、自分の目的を明確にすることです。

きつねコーヒーメディア編集部

例えば、個人的にコーヒーの造詣を深めたい場合は、比較的難易度の低い「コーヒーコーディネーター」をおすすめします。

一方、世界中にあるコーヒー豆の評価や鑑定をしたい場合は、高難易度の「Qグレーダー」が必要です。

目的が明確になれば、自ずと取得したい資格が限定されます。

難易度の高い資格は、コーヒーに関する幅広い知識や技術力が求められます。また、経験が浅いと、取得までに時間がかかり、モチベーションを維持できないかもしれません。

資格を選ぶ際には、目的を明確にし、難易度の低い資格、もしくは、取得可能な難易度の資格を選ぶことをおすすめします。

受検方式・費用

目的や難易度のほかに、受検費用や受検スタイルも重要な判断材料です。

理由は、以下の2つです。

  • 受検費用は、1回あたり数千円~数万円かかる
  • 資格によっては、在宅で受検可能なものがある

資格の難易度が高くなるにつれ、受検費用も高額になる傾向にあります。

例えば、「JBAバリスタライセンス」の場合、レベルが3段階に分かれており、レベル1(低難易度)では、税込18,700円、レベル3(高難易度)では、税込27,500円が必要です。また、受検資格として数十万円の講座受講が義務付けられている資格もあります。

受検といえば、試験会場に足を運ぶことが一般的ですが、資格の種類によっては、在宅受検が可能です。

在宅であれば気軽に受けられるうえ、試験会場までの交通費も必要ありません。

どの資格が自分にとって最適なのか、受検費用と受検スタイルも考慮して資格を選ぶようにしましょう。

【初心者向け】コーヒー資格おすすめランキング7選

コーヒー初心者や自宅でお店のようなコーヒーを楽しみたい方に、おすすめの資格を7つご紹介します。

コーヒーソムリエ

(出典:日本安全食料料理協会

項目内容
資格名コーヒーソムリエ
主催団体名全日本食料料理協会
受験料10,000円(税込)
受検資格特になし
受検内容コーヒーの歴史
コーヒー豆の産地
コーヒー豆の種類
生豆の選び方
豆同士の相性
コーヒーの淹れ方
淹れ方と味の関係
豆の違いによる焙煎
ラテアート
コーヒーカップの種類
合格率非公開
合格基準:70%以上の評価

コーヒーソムリエは、コーヒーの歴史・産地・豆の種類・淹れ方など、コーヒーに関する知識と技術力を証明する資格です。

資格を取得すれば他者と差別化できるので、コーヒー関連企業やカフェ・喫茶店への就職に役立ちます。また、お客様からの悩みや質問などにも適切にアドバイスできます。

試験は、誰でも受けることが可能で、毎年偶数月(年6回)に実施されています。そのため、「今年の受検を逃したら来年か・・・」と落ち込む心配もありません。

コーヒーの奥深さを探求したい方、自分のお店を持ちたい方におすすめの資格です。開業するには、コーヒーソムリエ以外にも資格が必要ですが、コーヒーに関する確固たる知識と技術の証になります。

コーヒースペシャリスト

(出典:一般社団法人 日本能力教育促進協会(JAFA)

項目内容
資格名コーヒースペシャリスト
主催団体名一般社団法人 日本能力教育促進協会(JAFA)
受検料38,500円(税込)当協会の認定機関が実施する講座受講料を含む(教材・認定証・検定・サポート費用込み)
受検資格当協会が指定した認定機関(foemie:フォーミー)が行う講座への申し込みが必要
formieが指定した方法で受験を申し込んだ者が対象
※当協会では、直接の申込受付は行っていない
受検内容コーヒーの基礎知識
淹れ方の技術
コーヒー豆の知識、焙煎、香味の違い
ラテアート、カプチーノの技術
スイーツやフードレシピブレンディング
カフェ開業のノウハウ
合格率非公開

コーヒースペシャリストは、コーヒーに関するあらゆる知識と技術を習得したことを証明する資格です。

受検するには、当協会の認定機関が実施している講座受講が条件です。また、受検は、在宅で随時受付ており、好きなタイミングで気軽に受検できるのもありがたいですね。

コーヒーの基礎知識だけでなく、カフェ開業のノウハウも学べるので、自分のお店を持ちたい方にもおすすめの資格です。

カーサバリスタ

(出典:一般社団法人 能力開発推進協会

項目内容
資格名カーサバリスタ
主催団体名一般社団法人 能力開発推進協会(JADP)
受検料5,600円(税込)
受検資格当協会の認定機関(資格のキャリカレ)において、全カリキュラムを終了した方が対象
受検内容コーヒー豆の専門的知識と技術
合格率非公開
合格基準:全問題合計が70点以上

カーサバリスタは、ペーパードリップ、サイフォンなどの器具を用いたコーヒーの抽出技術を証明する資格です。

受検には、認定機関の講座「コーヒー&紅茶カフェマスター」の受講が条件です。講座は、当協会の認定基準をクリアしており、コーヒーや紅茶の基礎知識、開業に関する経営のノウハウも学べます。

ただし、受験料以外に講座受講料として、以下の費用がかかります。

  • 一括払い:98,800円(税込)
  • 分割払い:月々4,770円(税込)×24回

(※ネット申し込み価格、2024年12月24日時点)

資格を取得すれば、カフェや喫茶店、レストランなどで役立つほかに、自宅でお店のようなおいしいコーヒーを楽しめますよ。

コーヒープロフェッショナル

(出典:一般社団法人 日本能力開発協会

項目内容
資格名コーヒープロフェッショナル
主催団体名一般社団法人 日本能力開発協会(JSADA)
受検料16,500円(税込)※認定証発行費用込み
受検資格特になし
受検内容当協会のインターネットから申し込み
筆記試験出題数:30問在宅受験
合格率非公開
合格基準:70点以上

コーヒープロフェッショナルは、「コーヒーの専門家」を証明する資格です。

誰でも受験可能で、在宅で受けられます。さらに資格取得で、他者と差別化が図れるメリットがあります。

そのため、次のような方におすすめです。

  • 将来的にカフェ・喫茶店のお店を開業したい方
  • コーヒーに関する専門的な情報発信をしたい方(Webメディア・雑誌など)
  • コーヒー関連企業に就職したい方
  • コーヒーに関する講座やセミナーの講師をしたい方

コーヒーの専門知識を有するため、就職先でも重宝され、収入アップにつながる可能性があります。

UCCドリップマスター

(出典:生涯学習のユーキャン

項目内容
資格名UCCドリップマスター
主催団体名生涯学習のユーキャン(※UCCコーヒーアカデミー監修)
受検料一括払い:69,000円(税込)
分割払い:5,800円(税込)×12回(12カ月)合計69,600円
受検資格特になし
受検内容コーヒーの専門的知識
ドリップに関する技術
スイーツやフードとのマリアージュ
オリジナルブレンドの作り方など
講座を修了すると資格を取得できる
標準学習期間は4カ月
合格率未公開
UCCコーヒーアカデミーが定めた基準点以上の評価

UCCドリップマスターは、コーヒーの基礎知識やドリップコーヒーの技術を習得したことを証明する資格です。

この資格は、生涯学習ユーキャンの「UCC匠の珈琲講座(ドリップマスターコース)」を受講し、試験で基準点以上の評価を得れば、認定証がもらえます。

また、UCCコーヒーアカデミーが監修している通信講座です。UCCコーヒーアカデミー主催の講座受講が難しい方にはおすすめです。

資格取得で自分で本格的なドリップコーヒーを淹れて楽しめるほかに、キャリアアップにも役立ちます。

UCCコーヒープロフェッショナル

(出典:UCCコーヒーアカデミー

項目内容
資格名UCCコーヒープロフェッショナル
主催団体名UCC上島珈琲株式会社
受検料受講料:神戸校:72,600円(税込)東京校:79,200円(税込)※受検料が別途必要(料金は非公開)
受検資格UCCコーヒーアカデミー主催「コーヒーベーシックコース」の受講修了者が対象
受検資格は、「コーヒープロフェッショナルコース」の受講修了者
受検内容スペシャルティコーヒーの知識
ペーパードリップ、サイフォンの抽出技術や注意点
エスプレッソ、カプチーノの知識と抽出技術
アレンジコーヒーの実技
ブレンドコーヒーの基礎知識
テイスティングや品種の違い、スペシャルティコーヒーとは、鑑定トレーニング、各器具別の抽出技術などに関する実技試験
合格率非公開

UCCコーヒープロフェッショナルは、コーヒーの知識や技術において、高い専門性を持っていることを証明する資格です。

受検は、UCCコーヒーアカデミー主催「プロフェッショナルコース」の受講が修了すれば受けられます。

受講は東京・神戸の2校のみで、実技講習があるので通学して学びます。(オンライン講習はありません)

実技講習があるので、テキストや動画では分かりにくい細やかなテクニックの習得が可能となっており、より実践的な技術が身に付きます。

コーヒー教室やコーヒー関連の仕事をしたい方におすすめの資格です。

コーヒーコーディネーター

(出典:一般社団法人 日本通信教育振興協会

項目内容
資格名コーヒーコーディネーター
主催団体名一般社団法人 日本通信教育振興協会
受講料一括払い:64,000円(税込)分割払い:4,420円×15回
受検資格特になし
受検内容コーヒー豆の基礎知識焙煎・抽出方法エスプレッソ・ラテアート・カフェフードの作り方カフェ開業のノウハウ受講修了後、「認定証書」を授与できる
合格率ほぼ100%

コーヒーコーディネーターは、手軽にカフェ開業のノウハウを習得できる資格です。

受検資格もなく、通信講座を受講するだけで日本創芸学院認定の「認定証書」を取得できます。講座内容を最後までやり切れば、資格取得できるので、ほとんどの受検者が合格しています。

また、初心者でも美味しいコーヒーやアレンジコーヒーの淹れ方、焙煎、抽出方法が身に付きます。その他にも、エスプレッソやラテアートの作り方も習得できるので、本格的なカフェや喫茶店を開業するには最適の資格です。

将来的に自分のお店を持ちたい方には、コーヒーの基礎知識から技術力まで習得できる「コーヒーコーディネーター」をおすすめします。

【仕事に役立つ】コーヒー資格おすすめランキング3選

コーヒー資格の中でも、特に「仕事に役立つ資格」を3つご紹介します。

JBAバリスタライセンス

(出典:一般社団法人 日本バリスタ協会

項目内容
資格名JBAバリスタライセンス
主催団体名一般社団法人 日本バリスタ協会
受検料JBAバリスタライセンス レベル1:18,700円(税込)JBAバリスタライセンス レベル2:22,000円(税込)JBAバリスタライセンス レベル3:27,500円(税込)各レベルにおいて、振込手数料は受講者負担ライセンス登録費用が別途必要(各レベル:税込18,700円)
受検資格JBAバリスタライセンス レベル1(受講日時点で以下を厳守)「JBA認定校レベル1スクール」の有効な修了証を取得していること

JBA認定校が別途開講するJBA認定カリキュラムの必要課程修了後、1年未満であること

JBAバリスタライセンス レベル2(受講日時点で以下を厳守)「JBAバリスタライセンス レベル1」の有効なライセンスを取得していること「JBA認定校レベル2スクール」の有効な修了証を取得していること

JBAバリスタライセンス レベル3(受講日時点で以下を厳守)「JBAバリスタライセンス レベル2」の有効なライセンスを取得していること

※各レベル共通として、バリスタ(アルバイト可)に従事しているか、コーヒー関連企業に就職していることが条件
受検内容JBAバリスタライセンス レベル1
コーヒーの基礎知識エスプレッソマシンの構造・抽出の仕組みJBAとしてのエスプレッソの知識エスプレッソのテイストJBAとしてのカプチーノの知識カプチーノの製造技術など
JBAバリスタライセンス レベル2
コーヒーに関わる水・牛乳の基礎知識エスプレッソの抽出理論エスプレッソのテイストカプチーノの高度な製造技術など
JBAバリスタライセンス レベル3
エスプレッソマシーンの進化と抽出構造の理解世界のカフェ事情お客様対応テイスティングの重要性などカフェの高度な製造技術など
合格率非公開

JBAバリスタライセンスは、バリスタ(コーヒーを専門に扱う人)としての知識や技術力を証明する資格です。

レベルが3段階に分かれており、数字が大きくなるにつれ、難易度が上がります。

試験は、実技と筆記があります。合格者はライセンス登録することで、認定証とライセンスカード、バッジが発行されます。

また、登録ライセンスは、有効期間が3年と定められているので、期間満了前には更新手続きが必要です。

資格を取得すれば、エスプレッソやカプチーノを提供しているおしゃれなカフェやレストランなどで、知識や技術力を活かせます。

コーヒーインストラクター

(出典:全日本コーヒー商工組合連合 認定 コーヒーインストラクター検定

項目内容
資格名コーヒーインストラクター1級コーヒーインストラクター2級
主催団体名全日本コーヒー商工組合連合会(JCQA)
受検料講習会受講料:1級(40,000円)、2級(25,000円)
検定受検料:1級(10,000円)、2級(5,000円)
認定登録料:1級・2級(5,000円)
受検資格1級コーヒーインストラクター
2級合格者主催団体のコーヒーインストラクター
1級講習会の受講者講習会の受講後10年以内に合格しない場合は、再度、講習会の受講が必須
※講習会の有効期間は10年
2級日本語の講習会を理解し、学科試験、実技試験が行えること

コーヒーインストラクター2級の講習会の受講者コーヒーインストラクター3級の資格がなくても受検可能
受検内容1級高度で専門的なコーヒーの知識と鑑定技術コーヒー製造業者に求められる内容
2級基礎的なコーヒーの知識と鑑定技術コーヒーの対面販売を行う人に求められる内容
合格率1級:14%、筆記・実技の双方で、80点以上が合格基準2級:91%、70点以上が合格基準

コーヒーインストラクターは、コーヒーに関する正しい知識と鑑定技術を証明する資格です。

多くの方に、コーヒーの正しい知識と技術を普及させることが目的です。

2級試験は、講習会を受講すれば誰でも受けられます。1級は、2級合格者でなければ受けられないので、まずは、2級からチャレンジしましょう。

ただし、受検人数に制限があるので、初めて受検される方は、早めの確認をおすすめします。

試験に合格すれば、コーヒーインストラクターとして認定されるのですが、認定登録料が別途必要(税込5,000円)になるので注意してください。

資格取得で、コーヒー豆を購入されるお客様に対し、適切な品種のアドバイスや提案ができます。

また、1級合格者は、上位クラスの「コーヒー鑑定士」を目指すことも可能です。コーヒー鑑定士については、後ほど詳しく解説します。

コーヒーマイスター

(出典:一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会

項目内容
資格名コーヒーマイスター
主催団体名一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)
受検料39,000円(税込)テキスト、カッピングスプーン代、実技講習料、認定試験受験料、送料を含む
受検資格当協会が主催する「コーヒーマイスター養成講座」を修了した人が対象
受検内容スペシャルティコーヒーの定義
コーヒーの歴史
コーヒーの生豆の産地・生産処理・見分け方
コーヒーの抽出技術・保存方法と食器の知識焙煎による成分変化・香気成分
合格率非公開

コーヒーマイスターは、スペシャルティコーヒーに関する正しい知識と技術力を持っていることを証明する資格です。

有資格者は、コーヒーのプロとしてお客様に豊かなコーヒーライフの提案やサービスを提供できます。

試験に合格すると、認定書とバッジをもらえます。ただし、認定資格には有効期限があるので、3年ごとに定期更新が必要です。

コーヒーマイスターを取得するには、養成講座の受講が必須です。また、受講は通学の必要はなく、在宅で学習できるメリットがあります。

試験当日には、4時間程度の座学と自主学習を行ったのちに試験を受けます。在宅学習の復習をしっかりしておけば、合格率は格段にアップします。

【海外でも役立つ】コーヒー資格おすすめランキング3選

コーヒーの仕事に携わっていると、生豆の買付や取引を行うこともあります。その際、必要となる「海外でも役立つコーヒー資格」を3つご紹介します。

Qグレーダー

(出典:一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会

項目内容
資格名Licensed Q Arabica Grader:ライセンスド・キュー・アラビカ・グレーダー(通称:Qグレーダー)
主催団体名一般社団法人 日本スペシャルティコーヒー協会
受検料SCAJ会員:330,000円(税込)
SCAJ非会員:380,000円(税込)
料金に含まれるもの(CQI登録料、講師料、通訳料、教材費、施設使用料、昼食代)
受検資格特になし
受検内容筆記試験

コーヒーの一般知識

実技試験

センサリースキルズ(味覚の正確性)
オルファクトリー(嗅覚の識別・同定能力)
トライアンギュレーション(フレーバーによる識別能力)
有機酸マッチングペア(有機酸の識別能力)
ローストアイディー(SCA方式に適したサンプル識別能力)
グリーングレーディング(生豆・焙煎豆の格付け)
カッピング(SCA方式に基づいたカッピング技術)
合格率非公開

Qグレーダーは、世界中で認められている資格であり、コーヒー資格の中でも最上位クラスです。主に、世界各国で栽培されているコーヒーの品質や評価を一手に担っています。

そのため、Qグレーダーの評価によって、産地や品種のランク付けが行われると言っても良いでしょう。

この資格は、他の試験と一線を画しているほど高難易度で、6日間連続で研修と試験(8科目19試験)が行われます。試験内容は、コーヒーのプロとして必要な味覚・嗅覚・知識・技能が試されます。

資格取得後も、3年ごとに更新試験があるので、貪欲なスキル向上が求められます。

資格を取得できれば、日本国内だけでなく、海外でも重宝されるので、世界を股にかけて活躍したい方におすすめです。

コーヒー鑑定士

(出典:全日本コーヒー商工組合連合会

項目内容
資格名コーヒー鑑定士
主催団体名全日本コーヒー商工組合連合会(JCQA)
受検料講習会受講料:50,000円/1教科(税込)講習だけの申し込み不可
受検資格コーヒーインストラクター1級合格者本検定講習会の受講者が対象
受検内容商品設計
生豆鑑定
品質管理
合格率5%(※第18回のデータ)
合格基準:受検内容の3項目それぞれ80点以上

コーヒー鑑定士は、原料調達や品質管理などにおいて、極めて高い知識と鑑定技術を持っていることを証明する資格です。

受検するには、コーヒーインストラクターの2級・1級の資格を段階的に取得する必要があります。合格率は5%となっており、かなり難易度は高めです。

取得できればインストラクターだけでなく、鑑定の仕事にも携われるので、活躍の場が広がります。

コーヒーに関して、もっと高みを目指したい方、コーヒーの奥深さを探求したい方などにおすすめの資格です。

コーヒースキルズプログラム(CSP)

(出典:UCCコーヒーアカデミー

項目内容
資格名コーヒースキルズプログラム(CSP)
主催団体名UCC上島珈琲株式会社
受検料55,000~132,000円(税込)※受講コースによって、料金が異なる
受検資格特になし
受検内容コーヒー品種の世界分布
コーヒー栽培のコンディションやマネジメント
収穫方法
コーヒーの市場分析、保管、運送生豆の包装方法、包装表記運送時および生豆取引時の必要書類、手続きカフェイン抜き物理的な生豆の評価 など
合格率非公開

コーヒースキルズプログラム(CSP)は、コーヒー専門家としての知識と技術を証明する資格です。

下図のように、コーヒーの基礎とバリスタ・抽出・生豆・焙煎・味覚評価の5コースがあり、それぞれ初級・中級・上級に分類されています。(ポイント制)

(出典:UCCコーヒーアカデミー)

各コースとレベルによってポイントは異なり、終了時に各ポイントが付与されます。

獲得ポイント合計が100ポイントになると、SCA Coffee Skills Diplomaの学位が授与される仕組みです。

受験資格はなく、誰でも受講・受検できるので、自分が取得したい資格からチャレンジしてみましょう。

【カフェ・喫茶店を開業したい方向け】コーヒー資格おすすめランキング3選

「将来、自分のお店を持ちたい」夢を抱いている方は、コーヒー資格を取得するだけでは開業できないことを知っていますか?

開業するときにはコーヒー関連とは別の資格が必要になるので、「カフェや喫茶店を開業するときに必要な資格」を3つご紹介します。

食品衛生責任者

食品衛生責任者は、食品を取り扱う施設や部門に対し、食品衛生責任者を定めることが法律(食品衛生法施行規則 別表第17条)で義務付けられています。

食品衛生責任者は、主に以下のことを行います。

  • 常に食品衛生に関する新しい情報を収集し、従業員に情報共有する
  • 営業者(経営者)の指示のもと、衛生管理に取り組む
  • 食品衛生上の危害予防や再発防止に努める
  • 営業者(経営者)に対し、衛生上の改善や手法などに関する意見を述べる立場にある

個人経営の場合、経営者が「食品衛生責任者」の資格を取得する必要があります。

この資格は、講習を受講すれば修了証をもらえます。詳しい内容については、以下の通りです。

項目内容
資格名食品衛生責任者
主催団体名都道府県の保健所(参考資料:厚生労働省 保健所管轄区域案内
受検料受講料:10,000円前後(税込)管轄の保健所によって料金は異なる
受検資格都道府県知事などが実施する「食品衛生責任者養成講習会」の受講修了者
受検内容公衆衛生学(伝染病・疾病予防・環境衛生・労働衛生など)衛生法規(食品衛生法、施設基準、管理運営基準など)食品衛生学(食品事故、食品の取り扱い、施設の衛生管理など)
合格率非公開原則、受講すれば修了証は授与できる途中で受講を中断した場合、修了証書は発行されない

講習は、全国の保健所で実施されていますが、どこでも受講できるわけではありません。受講できるのは、店舗や施設を管轄している保健所です。

資格取得後でも、定期的な受講が必要です。次回講習会の時期が迫って来ると、店舗を管轄している保健所から案内状が届くので、忘れずに参加しましょう。

また、食品衛生に関して、食品・器具・施設などの取り扱いや衛生の基準が厳しくなっています。

令和3年より、食品衛生に関する世界基準のHACCP(ハサップ)に沿っていなければ、保健所から指導が入るので注意しましょう。

防火管理者

防火管理者は、店舗や施設において、火災による被害防止・措置を行うことを目的とした責任者です。

法律では、防火対象物で働く場合や複数の人が出入りする場合、政令で定める資格保有者を責任者として設けることが義務付けられています。(参考元:e-eov法令検索 消防法 第8条

カフェや喫茶店などは、火気を使用するので、防火対象物(建造物)に該当します。開業する際には、コーヒー資格の他に、防火管理者の資格取得が必要ですがあります。

ただし、開業先の貸店舗や既存施設の所有者が、防火管理者になっている場合は、必要ありません。

防火管理者の資格取得に関する情報は、以下の通りです。

項目内容
資格名防火管理者
主催団体名一般社団法人 日本防火・防災協会
受検料甲種防火管理新規講習(2日間):8,000円(税込)乙種防火管理講習(1日間):7,000(税込)
受検資格中学校卒業程度以上(日本語が理解できること)
受検内容防火管理の意義と制度火気管理、施設または設備の維持管理防火管理に係る訓練や教育防火管理に係る消防計画 など
合格率非公開講習後の「効果判定」において、理解不十分と判断された人は終了証の交付を一時保留し、補講を受けることがある

(出典:一般社団法人 日本防火・防災協会

資格取得が困難な場合は、第三者に相談し、本人の承諾を得られれば名義を借りて開業することも可能です。

ただし、火災事故が発生した際には防火管理者の責任になるので、できれば自分で取得することをおすすめします。

カフェオーナー経営士

(出典:日本安全食料料理協会

項目内容
資格名カフェオーナー経営士
主催団体名日本安全食料料理協会
受検料10,000円(税込)
受検資格特になし
受検内容マーケティングの基礎知識、本質
コミュニケーション戦略企画と計画
開業計画の基礎知識
淹れ方と味の関係
コーヒー豆の種類
営業許可の種類
合格率非公開合格基準:70%以上の評価

カフェオーナー経営士は、カフェ経営に必要なノウハウを取得していることを証明する資格です。

カフェ経営では、経営に必要なマーケティングや経営戦略、利益率の計算など、経営に関する知識を得る必要があります。

また、各行政に対して必要書類を提出し、認可してもらわなければ開業できません

この資格を取得すれば、カフェ経営に関する基礎が学べるので、開業手続きもスムーズに行えます。

カフェ・喫茶店経営を目指している方は、コーヒー資格だけでなく、カフェオーナー経営士の資格も一緒に取得してみましょう。

コーヒー資格のおすすめランキング16選:まとめ

今回は、おすすめのコーヒー資格をご紹介しました。

コーヒー資格のおすすめランキング16選:まとめ

【初心者向け】コーヒー資格おすすめランキング7選

  • UCCコーヒープロフェッショナル
  • UCCドリップマスター
  • カーサバリスタ
  • コーヒーコーディネーター
  • コーヒースペシャリスト
  • コーヒーソムリエ
  • コーヒープロフェッショナル

【仕事に役立つ】コーヒー資格おすすめランキング3選

  • JBAバリスタライセンス
  • コーヒーインストラクター
  • コーヒーマイスター

【海外でも役立つ】コーヒー資格おすすめランキング3選

  • Qグレーダー
  • コーヒースキルズプログラム(CSP)
  • コーヒー鑑定士

【カフェ・喫茶店を開業したい方向け】コーヒー資格おすすめランキング3選

  • 食品衛生責任者
  • 防火管理者
  • カフェオーナー経営士

コーヒー資格には、仕事やスキルアップに活かせる資格や趣味に役立つ資格など、いくつかの種類があります。どの資格を取得するべきか悩んでいる方は、はじめに目的を明確にしましょう。

明確な目的があれば、資格も限定されるので、選択に悩むことはありません。

また、コーヒー関連の仕事をしたいけど、何から始めていいのか分からない方は、資格ありきで行動するのも良いと思います。

資格取得を目標にすれば、自ずと進むべき道が明確になります。業界において、資格保有者は重宝されるので、報酬アップや企業イメージの向上に貢献できます。

自分にとって、最適な資格は何かを見極めることが重要です。取得すれば、仕事や趣味に役立つので、積極的に受検して資格取得を目指しましょう。

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kitsuneのアバター kitsune コーヒー好きのアラサー

関西在住のアラサー。コーヒー沼にハマり、自家焙煎コーヒー豆を買い漁る毎日。好きなコーヒー銘柄はエチオピアのイルガチェフェ。

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