UCCドリップマスターは通信講座のユーキャンを受講してコーヒーの美味しい淹れ方を学び、プロフェッショナルな技術を証明できる資格として注目を集めています。
今回は、UCCドリップマスターの試験内容や受験方法、ほかの資格との違いなど、UCCドリップマスターの資格取得を狙う際に知っておきたいポイントをご紹介します。
- UCCドリップマスターとは
- 試験方式と対策
- UCCドリップマスター申込みの流れ
- コーヒー認定団体資格の種類と関連資格
- UCCドリップマスター対策で買うべきコーヒー参考書3選
- UCCドリップマスターに合格する3つの学習方法
- UCCドリップマスターに関するよくある質問
- まとめ
では、ぜひ最後までご覧ください。
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UCCドリップマスターとは
(画像引用:ユーキャン)
UCCドリップマスターは、日本初のコーヒー専門教育機関であるUCCコーヒーアカデミー監修の認定資格で、ユーキャンが提供する通信講座で取得できます。
コーヒーの生産地や精製方法、焙煎度合いなどの専門知識に加え、最適な抽出温度や時間、粉の挽き具合といった内容になっています。
実際にコーヒーを自分で淹れるステップもカリキュラムに組み込まれており、資格取得後は趣味として活用する以外にもカフェやコーヒー業界で即戦力として活躍できるスキルが身につきます。
開催時期 | 随時(学習開始から8か月以内) |
受験資格 | 特になし(誰でも受講できる) |
受験方法 | 認定試験はなし |
受講金額 | 一括払い69,000円(税込) 分割払い5,800円✕12回(12か月)、総額69,600円(税込) (教材費、指導費、消費税を含む) |
合格基準・合格率 | 【UCC匠のコーヒー講座講座】ドリップマスターコース受講すべての添削課題クリア |
UCCドリップマスター講座には、厳選されたコーヒー用品一式と3冊のテキスト、2巻のDVDが含まれており、教材が届いたその日から本格的なペーパードリップを楽しめます。
UCCドリップマスターの試験方式と対策
(画像引用:ユーキャン)
試験形式と出題範囲
試験日 | UCC匠のコーヒー講座の添削課題提出(全3回) |
答案提出期限 | 提出期限はある 通常は4か月まで在籍(8か月までは在籍でき、質問・添削サポート可能) |
問題数 | 不明 |
試験時間 | 特になし |
合否発表日 | 講座受講と、全3回の添削課題をクリアできれば認定 |
UCCドリップマスターの資格取得は、ユーキャンが提供する専門講座を通じて可能です。
従来の資格試験とは異なり、実践的な添削課題による習得方式を採用しており、試験の受験はありません。
学習内容は以下の通りです。
ステップ | 学習内容 | 添削課題 |
ステップ1 | ペーパードリップを習得 | 自己評価レポート(写真添付で提出) |
ステップ2 | スイーツ、フードとの相性を学習 | セットで届いた豆6種の味を試飲してレポート |
ステップ3 | ブレンドの学習 | オリジナルブレンドを作成してレポート |
コーヒー豆の基礎知識から実際の抽出までを段階的に学びます。特に温度管理や抽出時間といった技術的要素を、添削課題を通じて段階的に習得できます。
また、添削課題の提出時には講座講師によるアドバイスがあるため、今後の学習を進めるうえで効果的です。
在宅で学習可能で資格認定を受けられるメリットがあるため、忙しくてなかなか学校や講義を受けに行く時間が取れない方にも人気がある資格です。
UCCドリップマスター資格には試験がない
UCCドリップマスターの資格には、認定試験がありません。
在宅で都合のよい時間に学習で、実践的な技術習得にも重点を置いています。
従来の筆記中心の資格受講とは異なり、自分でコーヒーを抽出する添削課題を通じて抽出技術や豆の知識を学べます。
特筆すべきは、試験によるプレッシャーがなく、自分のペースで確実にスキルを磨けることです。
またUCCドリップマスターのカリキュラムには、コーヒー豆の生産地による特徴、焙煎度合いによる風味の変化、最適な抽出温度と時間など、美味しくコーヒーを淹れるために必要な知識が盛り込まれています。
UCCドリップマスターの受験料や認定料、手数料
UCCドリップマスターは、ユーキャンの「匠の珈琲講座」ドリップマスターコース受講によりセット認定される資格です。
ユーキャンの講座受講料は、一括払いで69,000円(税込)、12回分割払いで月々5,800円×12回(合計69,600円税込)となります。
添削課題の提出が認定試験の代わりなので、教材費(メインテキスト、付属のDVD、冊子)、添削課題で使用する6種のコーヒー豆、ペーパードリップ用の道具一式がすべて含まれた価格です。
UCCドリップマスターの発行と有効期限
UCCドリップマスターの資格は、一度認定されたら更新の必要はなく、有効期限もありません。一度取得したらずっと持てる、リーズナブルな資格です。
UCCドリップマスター申し込みの流れ
UCCドリップマスター講座の受講の流れを解説します。
- ユーキャンのUCC匠の珈琲講座から「受講お申込み」ボタンをクリックする。
- 申し込むコース選択で【UCC匠の珈琲講座】ドリップマスターコースにチェックをつける。
- 申込フォームに住所・氏名、支払方法等の必須情報を入力後、「入力内容を確認する」ボタンをクリックする。
- 入力完了・申し込み完了後、通常は10日前後で教材一式が届く(コーヒー豆の手配の関係で20日ほどかかる場合もあり)。
- 教材が届いたら受講を開始する。
【UCC匠の珈琲講座】ドリップマスターコース にチェックをつけます。チェックをつけてコース選択後、「次へ」ボタンをクリックします。
次画面から、氏名・住所等必須項目を入力していきます。
この時Amazon pay、楽天IDとアカウント連携を選択すると入力する手間が省けます。
教材が届くのは10日前後ですが、もう少し日数がかかる場合もあるようです。学習のペースは個人差がありますが、資格認定の日にちは余裕をもって見ておいたほうがよいでしょう。
コーヒー認定団体資格の種類と関連資格
コーヒーの世界において代表的な認定機関には以下の2つの団体があり、コーヒーに関する資格も複数あります。まず、認定する団体についてご紹介します。
全日本コーヒー商工組合連合会(JCQA) | コーヒーの基礎知識から実践的なテイスティングまでを段階的に学べるコーヒーインストラクター検定の認定団体 |
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ) | 高度な専門知識と実務経験を要求される上位資格 コーヒーマイスターの認定団体 Qグレーダー(コーヒーの品質を評価する専門職)は、国際的にも認められた資格生豆の品質評価から焙煎後のカッピングまで、幅広い専門スキルが求められる |
次に、コーヒーに関する主要な資格についてまとめてみます。
資格名 | 特徴 |
コーヒープロフェッショナル | 日本技能開発協会(JSADA)が認定 コーヒーの専門家の知識と基本の技術習得が目的 コースによって「利き豆セット・コーヒーミル」が付属し、より実践的に学びたい人におすすめ |
コーヒースペシャリスト | 日本能力教育促進協会(JAFA)が認定 コーヒーに関する知識を深め広めるのが目的 資格取得のための講座がある |
JBAバリスタ | 日本バリスタ協会が認定 レベル1からレベル3までレベル2の合格率は27%、レベル3は13% (バリスタとしての実務経験が必要) |
SCAJコーヒーマイスター | 講座受講後に試験を受ける合格率は約80% 日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が認定 コーヒーの総合的な知識に加え、お客様に提案ができるプロのコーヒーマン養成が目的 2024年8月時点で6,924人が資格を取得上位のアドバンスド・コーヒーマイスターもある 初心者でも挑戦しやすい |
UCCドリップマスター | UCC上島珈琲が認定 講座受講後に認定される(合格率は非公開) ユーキャンの通信講座で取得可能比較的取得しやすい資格 |
コーヒーインストラクター | 全日本コーヒー商工組合連合会が認定1級から3級まで2級の合格率は94%、1級は25%前後(3級は任意)1級の受験には2級の合格が必須 |
初心者におすすめのコーヒー資格はコーヒーインストラクター2級ですね。
資格名 | 主催団体 | 費用 |
コーヒーインストラクター検定【2級】 | 全日本コーヒー商工組合連合会(JCQA) | 講習会2万5,000円(税込) 受験料5,000円(税込)(合格時) 認定登録料5,000円(税込) 合計3万5,000円(税込) |
コーヒーインストラクター検定【1級】 | 全日本コーヒー商工組合連合会(JCQA) | 講習会4万円(税込)受験料1万円(税込)(合格時) 認定登録料5,000円(税込) 合計5万5,000円(税込) |
コーヒー鑑定士 | 全日本コーヒー商工組合連合会(JCQA) | 講習会5万円/1教科(税込)※講習会と試験はセット 受験料1万円/1教科(税込)※再受験時(合格時) 認定登録料5,000円(税込) 合計15万5,000円(税込) |
共通テキスト | コーヒー検定教本4,000円 (税込・送料別)※日本全国送料600円(1個口につき・1個口3冊まで) 合計4,600円(税込) |
(参考:JCQA公式)
UCC ドリップマスターは、コーヒー抽出の基礎知識からドリップまで、体系的に学べる初心者向けの認定資格です。実務経験がなくても誰でも受講できるのがメリットです。
コーヒー関連資格は上記のように多岐にわたりますが、まずは在宅で気負うことなく受講できるUCCドリップマスターにチャレンジしてみるとよいでしょう。
認定後はコーヒーの基礎知識があるので、さらに上級資格であるコーヒーインストラクターやバリスタなどへのチャレンジも選択肢のひとつです。
UCCドリップマスター対策で買うべきコーヒー参考書3選
UCCドリップマスターはユーキャンの匠の珈琲通信講座申し込み後に届く公式テキストで学習を進めます。以下で公式テキストの内容と、読んでおくとコーヒーの理解が深まる参考書を紹介します。
匠の珈琲講座公式テキスト(3冊)
(画像引用:ユーキャン)
発行年月日 | ― |
内容 | (1巻)ペーパードリップの技術やコーヒー豆について(2巻)フードやスイーツとの相性、カップ選びやマナーについて(3巻)豆の配合、いろいろなコーヒーの抽出方法 |
価格 | 受講料に含む |
ユーキャンの公式講座テキストなので、学習の流れに沿っていてわかりやすい点がおすすめです。オールカラーで写真・イラストが効果的に使われ、学習しやすいテキストになっています。
また副教材としてDVDや、UCCコーヒー博物館の冊子「コーヒー博物館」もついており、メインテキスト以外でも学習を楽しめる工夫がある点がポイントです。
決定版 極める愉しむ珈琲事典(鈴木太郎 総監修、西東社)
発行年月日 | 2022年12月27日 |
内容 | 初心者から上級者向けサザコーヒー代表の鈴木太郎氏が監修 コーヒーの歴史、豆の種類、淹れ方、焙煎方法、アレンジ方法まで幅広くカバーしている 初心者でも可能なおいしいコーヒーの淹れ方が説明されている |
価格 | 1,760円(税込) |
ロングセラーになっている『極める 愉しむ 珈琲事典』の改訂版で、客観的な味わいの要素を科学的に分解し、どうやったら美味しくなるのかを具体的に説明しています。
浅煎りから深煎りまでの焙煎度合いが、豆の風味にどのような変化をもたらすのかといった専門的な知見も盛り込まれている点が特徴です。
さらにコーヒーを客観的に評価するためのテイスティングメソッドや、好みの風味を見つけるための方法も提示され、カッピングのテクニックまで学ぶことができます。
理由がわかればもっとおいしい!コーヒーを楽しむ教科書(井崎英典監修、ナツメ社)
発行年月日 | 2020年1月22日 |
内容 | コーヒー豆の選び方コーヒーの豆知識(歴史・豆の種類・焙煎など)道具の選び方自宅で簡単にできる美味しいコーヒーの淹れ方 |
価格 | 1,518円(税込) |
第15代ワールド・バリスタ・チャンピオンである井崎英典氏監修の、コーヒーに関する参考書です。
わかりやすいカラーイラストで解説されており、楽しみながらコーヒーについての基礎知識を網羅できる内容になっています。
初心者にも違和感なく楽しく読んでいけるようにマンガも取り入れられているので、難しい参考書は苦手と思われる方にもおすすめの参考書です。
UCCドリップマスターに合格する3つの学習方法
UCCドリップマスターの合格への道は、体系的な学習アプローチが不可欠です。ここではUCCドリップマスターの認定を受けるために効果的な学習方法を3つ紹介します。
公式サイトが運営する講座を受講する
まず、ユーキャンが展開するUCCドリップマスター講座の受講が必要です。UCCドリップマスターの講座受講と、添削課題の提出が認定の要件となっているためです。
UCCアカデミー所属の講師から添削指導を受けられるため、学習していくうえで上達のポイントやコツを効果的に吸収できます。
メイン講師はCQI認定Qグレーダーの資格を所有するコーヒーのプロフェッショナルなので、プロからコーヒーを淹れるコツを学べるよい機会にもなります。
独学ではなく添削課題を活用する
次に、UCCドリップマスター講座の添削課題の活用です。独学では見落としがちな細かな技術ポイントも、添削指導や質問によって的確に修正できます。
特に、抽出温度や時間などの数値的な要素は、プロの指導なしでは習得が困難です。
UCCドリップマスター通信講座を受講して、3回の添削課題をクリアする頃には、受講者は美味しいコーヒーを淹れられるようになっているでしょう。
本だけでなく実際に手を動かしてコーヒー焙煎してみる
最後に重要なのは実践です。理論だけでなく、実際にコーヒー焙煎を体験することで、豆の状態変化や香りの推移を体感できます。
特に、異なる産地の生豆を使用して焙煎することで、豆の特性への理解が深まります。
UCCドリップマスター通信講座を受講すると、実際に自分でドリップコーヒーを淹れるためのセットや豆が付属でついているため、一からそろえる手間がかかりません。
教材や講師から学んだことをすぐに実践するのが、上達のための鍵となります。
UCCドリップマスターに関するよくある質問
過去問は入手できる?
試験がないため、過去問はありませんが、添削課題の内容はUCCドリップマスター講座の受講時にわかっています。
在宅学習を進めていく中で、着実に学べば過去問がなくても大丈夫でしょう。
UCCドリップマスターは就職・転職・副業・独立に役立つ?
UCCドリップマスターは、UCC上島珈琲の認定する民間資格で、就職・転職以外にも副業や独立にも十分に活用できます。
コーヒーについて体系的に学んだ資格を持つことで、大手カフェチェーンや専門店などの実際の現場でも即戦力として重宝されます。
また、独立開業を目指す方にとって、UCCドリップマスター資格は信頼性の証となります。顧客に対して専門的な知識と技術を持っているというアピールが可能です。
資格取得の過程では、コーヒー豆の選定から保管方法、最適な抽出温度などコーヒーの淹れ方以外にも、スイーツや食事とのペアリング、コーヒーカップやマナーについても学べます。
独立開業や、副業としてセミナーを開催する際に活用できる知識となります。
ぶっちゃけ、UCCドリップマスターを取っても意味はない?
国家資格ではないので意味ないという口コミもありますが、十分に意味はあります。
取得する価値としては、次のものが挙げられます。
- 講座の中で学ぶコーヒーの正確なドリップ技術、豆の知識はコーヒー業界での仕事で必ず必要になる。
- 講座の添削課題を通じて、独学のみでは学べないコツや、技術向上のポイントを学べる。
- 資格を取得することで自信をつけ、次のステップを狙う足がかりになる。
国家資格でも民間資格でも、資格の価値は取得後にどう活かすかによって決まります。体系的な知識と実践的なスキルを習得できる本資格は、コーヒー業界でのキャリアを目指す方にとって、確かな一歩となるでしょう。
再試験制度について教えて!
基本的に、試験がないので再試験はありません。全3回の課題を、提出期限までに提出し、課題の内容が基準を上回る必要があります。
通常は4か月まで在籍(最長で8か月まで)できるので、その間に着実に学習を進めて、不明な点は質問をして解決していくと、添削課題は問題なくクリアできると思われます。
通信講座でつまずきやすいポイントはどこ?
通信講座は時間がかかるので、途中で中だるみになってしまい学習を中断してしまう場合があります。
時間がかかってもあきらめず、自分のペースで継続するのがポイントです。そのために、自分の学習の進み具合を記録したり、決まった時間に学習を始めるリマインダーを設定したりすると効果的です。
まとめ:UCCドリップマスターの魅力と価値
UCCドリップマスターは、UCC上島珈琲が監修し、通信講座大手のユーキャンで学ぶ民間資格として注目を集めています。
コーヒーの抽出技術、豆の焙煎度合いによる風味の変化や、水温・抽出時間の関係性などを、知識として学んだあとに自分で実践し、添削課題を提出するカリキュラムになっています。
コーヒー業界での勤務やカフェ開業を目指す方にとって、この資格は重要なアピールポイントとなります。また個人的な趣味の世界を深める方も活用できます。
UCCドリップマスター資格を取得することは、生活の中で確かで力強い価値を生み出すことは確実です。ぜひこの資格を取得して、あなただけのコーヒーを作り出しましょう。
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